●離乳食の開始は月齢5~6か月くらいの時期からです。
 それまではあせらず、母乳や育児用ミルクをたっぷりあげましょう。

◆味覚を育てましょう
 赤ちゃんの甘味、旨味は生まれながらに獲得してきた天性のものです。それ以外の味は、母乳やミルク以外の飲みものや、離乳食を食べることで身に付いていきます。
 甘い(濃い)味に慣れてしまうことで離乳食が進みにくくなることがあるので、果汁やイオン飲料は元気な赤ちゃんには与える必要ありません。水分補給は湯ざましや・麦茶などをあげるようにしましょう。
 基本的には、母乳や育児用ミルクの中に赤ちゃんに必要な水分がバランスよく含まれています。十分に母乳や育児用ミルクを飲んでいれば、水分不足になることはありません。飲みたがらないときは、無理に飲ませる必要はないでしょう。

◆5か月頃になったら離乳食を始めましょう
 生後5か月前後になると、形になった食物をなめたり、かんだり、飲み込んだり、消化吸収する能力が発達してきます。また、体が大きくなった赤ちゃんには母乳・ミルクだけでは栄養が不足してきます。特に酸素を運ぶ赤血球の材料(鉄)が不足します。

離乳食開始時期
☆早すぎると……腸の粘液がタンパク質をうまく消化できず、そのまま吸収してアレルギーを起こしやすい
☆遅すぎると……発達段階に応じた口の動きの練習ができないため、将来的にうまくかめない子、丸のみする子になりやすい。

◆「はちみつ」は1歳のお誕生日を過ぎるまで、使わないようにしましょう。
 「はちみつ」は乳児ボツリヌス症の原因になります。
 水分補給の湯ざましにはちみつを溶かしてあげることも避けてください。