●2歳の 「イヤ」、「ダメ」、「ジブンデ」
~「自分」の成長をあたたかく見守りましょう~

◆子どもの気持ちをくみ取る
 言葉の発達とともに自我意識がめざましく成長する時期です。
 何でもやりたいと思うのに言葉で気持ちを伝えられなかったり、運動機能が未発達なため思うようにできません。
 その結果、大声でわめいたり物を投げたりといった癇癪を起こすこともあります。そんな時は、その時子どもがどうしたかったのか、その気持ちをくみ取って「~したかったんだよね」と言葉をかけてあげてください。

◆「イヤ」「ダメ」も成長の証
 何を言っても「イヤ」や「ダメ」を連発するのも2歳頃の子どもの特徴です。「出かけるから靴を履こうね。」「イヤ」「じゃあ出かけないのね。」「イヤ」といった具合です。
 子供には自分なりの「つもり」やこだわりがあり、それもその子らしさの表れなのです。親の側から見ると扱いにくい反抗期ですが、自分で考えて選ぶ力がついてきたともいえます。


●大人が手本になる
 子どもは大人の真似をするのが大好きです。外出から帰ったら手を洗う、朝起きたら顔を洗うなどの生活習慣の自立も大人の真似から始まります。
 また、「おはようございます」や「こんにちは」などの挨拶は、それをすると人と気持ちよく接することができるということを子どもに示すことが大切です。そのためにも、まず周りの大人がしてみせましょう。


●「ジブンデ」やりたい
 着替えさせようとすると、「ジブンデ」と嫌がる。でも上手くできないと怒ったり泣いたり。朝の忙しい時間だとイライラしてしまうことでしょう。
 そんな時は、時間に余裕をもてるように早めに支度にとりかかり、「自分でできた」という満足感が得られるような手伝い方を工夫しましょう。
 歯みがきも自分でしたがりますが、歯ブラシを加えたまま歩き回ったり、遊んだりしないよう必ず約束してください。最後は仕上げみがきをしてあげましょう。


●『ほめる』行動の見つけ方
 普段できないことができた特別なときだけでなく、当たり前のことでもお子さんが「これからも続けてくれたらいいな」と思う行動をみつけ、ほめましょう。
 たとえば…
  「いただきます」が言える
  一人で着替える
  脱いだ服を洗濯かごに入れる
  お菓子のごみを、ごみ箱に捨てる
  お手伝いをする         など
☆ささいなことから見つけましょう
☆当たり前のことをほめましょう

◆25%ルール
 完全(100%)にできなくても、ほんの少し(25%)でもできていることを見つけましょう。


☆ちょっとでも取り組みはじめたら、ほめてみましょう!これならいっぱいほめられますね。
〈引用:パパ、ママみてみて!!栃木県発達障害者支援センター製作〉