●赤ちゃんの泣き方と抱っこ(スキンシップ)
◆赤ちゃんはなんで泣くの?
 ~ぐずりは赤ちゃんの言葉です~
 1~2カ月までの赤ちゃんは、主に「おなかがすいた」「暑い」などの生理的なことで泣くことが多いようです。やがて「抱っこ」「甘えたい」といった気持ちを訴えて泣くようにもなります。また、大人にはわかりにくい「泣き」もあります。最初は泣いている原因がよくわからなかったり、泣き方の見分けがつきにくく、とまどうかもしれませんが、そのうち泣き方の違いが分かってくるようになります。

⇒まずは、声をかけてみましょう!!
・抱っこしてみる
・外にでて気分をかえてみる
・おっぱいをあげる
・近くに抱いてくれる人がいたら、代わってもらう
☆赤ちゃんの「泣き」は赤ちゃんの「言葉」です。答えることで、赤ちゃんに「安心感」と親への「信頼感」が芽生え、こころの発達につながっていきます。

泣き声にイライラ…どうすればいいの?
自分の気持ちをおちつかせましょう。
・何度か深呼吸する
・赤ちゃんを安全なところにひとまず寝かせ、自分はいったん離れる
・誰かと言葉を交わす
・「いつかは泣き止む」と自分に言い聞かせる
落ち着いたら…
 こども家庭課、子育て支援センターなどに相談してみましょう。何か参考になることが見つかるかも知れません。

夜泣きの時は?
 夜泣きは生後3か月頃から始まると言われます。個人差がありますが、夜泣きをするからといって睡眠不足になることはありません。赤ちゃんに異常がないかを調べ、オムツを変えたり、部屋の温度を調節するなど、原因と思われることに対処するか、添い寝して背中をトントンする、抱っこして別室に行くなど工夫してみましょう。少しずつ眠れるようになっていきます。
 大人も疲れすぎないように赤ちゃんのペースに合わせて昼寝をしてからだを休めましょう。


●赤ちゃんとのスキンシップを楽しみましょう!!
 抱っこは赤ちゃんにとって心地よく安定感をもたらします!

抱き癖は?
抱っこは赤ちゃんの心身の発達によい影響があるといわれています。いつでも抱っこしてかまいません。
抱っこしなくても話かけたり、歌を歌ってあげたり、身体にタッチするなどのスキンシップなどであやしてみましょう。

◆抱っこ以外のスキンシップ
・やさしくタッチやマッサージ(マッサージは空腹の時やお乳の直後、嫌がるときはやめる)
・童謡や子守唄、お母さんの好きな曲などを歌う(お母さんやお父さんの声が大好き)
・話しかけたり、本を読んでみる   など


●眠りと環境のポイント
◆眠り
 生後1か月までは、昼夜関係なく眠ったり、起きたりの繰り返しです。また、睡眠時間には個人差があります。浅く見える眠りでも、十分に睡眠はとれています。
◆赤ちゃんのお部屋
・体温調節がうまくできないので「暑すぎず・寒すぎず」が基本です。赤ちゃんの汗や機嫌をみて調節していきましょう。
・親の目が届きやすい場所に寝かせましょう。
・夏は外気温との差を5℃以内にし、扇風機やクーラーの風が直接あたらないように気をつけましょう。
・冬は暖房器具を使うと空気が乾燥するので、換気と加湿などの対策をしましょう。

添い寝はしていいの?
首がしっかりすわる前の添い寝は、赤ちゃんの鼻や口をふさがないよう十分注意しましょう。


●赤ちゃんのおむつ、衣類
◆おむつは、布おむつと紙おむつがあります。どちらを利用するかは、生活スタイルに合わせて検討しましょう。

☆布おむつ
・経済的
・股関節脱臼を防ぐ
・おむつがはずれる率が高い
・洗濯が大変

☆紙おむつ
・コストがかかる
・外出や夜間時に便利
※外出時、使用済みオムツは所定の場所に捨てるか、持ち帰って捨てるなど、マナーを守りましょう。

◆おむつの当て方
・赤ちゃんのお尻を持ち上げ、おむつの中心にお尻を乗せます。
 股関節脱臼を防ぐため、赤ちゃんの足を持って持ち上げないようにしましょう。
・うんちの時は、ぬるま湯に浸したティッシュペーパーや脱脂綿などを使い、やさしく、しわの中までよく拭きます。
・女の子は前から後ろに向けて一方通行でふきます。
・市販のお尻ふきは、赤ちゃんにとって肌にあわない時があります。


●赤ちゃんの衣類
 洗濯してたたむ時セットしておくと便利です。着せすぎに注意し、部屋の中では靴下や手袋は使用しないようにしましょう。
 赤ちゃんの衣類は授乳や汗で汚れやすいので、1日に最低1回は着替えさせましょう。



手足が冷たい時はどうするの?
手が冷たくても、体温調節はできているので大丈夫です。寝ている時に足が冷たくなっている場合は、掛け物をして足をあたためてあげましょう。


●赤ちゃんの力
 生まれたばかりの赤ちゃんの五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)はかなり発達しています。そしてお母さんのおなかの中での水中生活(羊水)から空気中への生活へと転換し、人生最初の危機に直面しながらも、その能力を見事に花開かせます。